ソードキング

ソードキング [DVD]
4/27レンタルリリース トランスフォーマー

原題は'The King Maker'。タイ映画ですが、世界市場を意識してか、主演に「アレキサンダー」のゲイリー・ストレッチとジョン・リス・デイヴィスの英国人俳優二人を起用したスペクタクル史劇です。と言う事で音声も英語版

16世紀。航海中に嵐に見舞われ、タイに漂着したポルトガル人フェルナンドは、同じく数年前に父と共に漂着した女性マリアに救われる。やがてラーンナー王国との戦争に駆り出された彼は、殊勲を上げて王の護衛役に抜擢される事になったのだが、王宮内の権力闘争に巻き込まれて…。

若くてセクシーな王妃様が、愛人との間の子を身ごもったのを機に王の暗殺を計画。それを主人公と地元の勇者が協力して阻止するって展開なんですが…。

最初の刺客は忍者! そう、白人とタイ人のカルチャーギャップだけでも十分なのに、更に日本人まで参戦! 戦勝祝いの席で、何故か浴衣を着て盆踊りも披露(w。忍者との戦いではワイヤーワークもバンバン使って、中々迫力ある映像になってます。

で、忍者は一蹴するも、腹黒王妃の悪巧みは終わらない! 王に毒を盛るんですが、お約束通りにそれを侍女が目撃していて…という流れなので、危機一髪主人公の活躍で回避! ってなると思いきや、何と暗殺成功! しかも自分の実の子の幼い王子(女の子みたいに可愛い)まで暗殺してしまう! クーデターに成功した王妃一派は主人公たちを捕え、王の側近たちは惨殺! これは一体どうなるんだ!?

ここの惨殺シーンの血みどろさ加減はちょっと凄い迫力。女子供も容赦無し! 前半の戦争シーンもバイオレンス度高め&人海戦術での集団戦闘のド迫力と、近年VFX漬けのハリウッド映画が忘れてしまった映画本来の面白さに溢れてて楽しい。

他にもマリアとの恋あり、実はマリアの父が主人公の父の仇という驚愕の事実ありと、90分という尺の割りには見どころ満載。正直ストーリー的な深みには欠けますが、欧米発の未公開ファンタジーアドベンチャーを見るくらいなら絶対オススメの娯楽作だと思います。