クライヴ・バーカー ヘルゾンビ

原題は'The Plague'。クライヴ・バーカーの製作(だけ!)によるホラー映画です。主演はジェームズ・ヴァン・ダー・ビークと「カジノ・ロワイヤル」「10ミニッツ・アフター」のイワナ・ミルセヴィッチ。

突然、世界中の九歳未満の子供たち全てが昏睡状態に陥る原因不明の奇病が蔓延する。それから十年後。子供たちは眠り続けながら成長し、人類に絶滅の危機が迫っていた。そんな時、突然子供たちが目覚めた! そして集団で彷徨いながら大人たちを惨殺し始めて…。

ストレートにゾンビという訳ではありませんが、言葉を話さず、ノロノロと集団で力任せに大人たちを襲う様はまさにゾンビ! しかも一人が何かを学習すると、それが一瞬にして全員に伝播するという設定だから最強!

ヴァン・ダー・ビークの役柄は出所して数年ぶりに故郷に帰ってきた男。作品中にも頻繁に登場する『怒りの葡萄』の主人公をモチーフにしていて、それがオチにも繋がっていきます。

全体に静かなトーンで淡々と進む非常に真面目な作りな分、良くも悪くも1980年代のホラー映画を見ている様な気分に。この辺で評価が分かれそうな気がします。個人的には嫌いじゃないレベルでした。