ウォーター・パニック in L.A.

3/2リリース プライムウェーブ
　原題は'Waterborne'。「マルコム in the Middle」のクリストファー・マスターソン主演のパニックスリラーです。監督は「ボム・ザ・システム」のプロデューサーだったベン・レキー。
ロサンゼルスに水を供給するダムに謎の細菌兵器が投げ込まれた! 断水によって平凡な生活を送っていた市民たちの暮らしが次第に狂っていく。ダムの警護の為に軍人である夫を送り出した妻、水を求めて苛つくボンクラ、イスラム系と混同されて店を襲われたインド系男性とその恋人の白人女性。この三組が出会った時、人々の緊張の糸が遂に切れて…!?
出だしは到って普通のB級パニック風ですが、その辺の描写は冒頭で語られるだけ。実はそんな極限状態に追い込まれた市民の姿を淡々と描いた、社会的メッセージ性の強いドラマなのでした。
で、その描き方も極めて真面目なトーン。それはそれで良いんですが、登場人物は皆類型的だし、終始苛ついてるんで、感情移入する余地が無いんですよね。もう少し、良い意味で緩い部分もあれば小品の佳作程度にはなったんじゃないでしょうか。
取り合えず、普通のパニック映画を期待して借りない様にして下さい(w。

ボム・ザ・システム [DVD]