ショック・ウェーブ

ショック・ウェーブ [DVD]
3/2リリース プライムウェーブ

原題も'Shockwave' (放映題は'A.I. Assault')。人工知能を搭載した多足歩行の超高性能ロボットが大暴れするSFアクションです。監督はジム・ウィノースキー(ジェイ・アンドリュース名義)。

嵐の中を飛ぶ政府専用機。だが貨物室に積まれていた軍用ロボット、ロビタリアンが起動してしまい、乗客は次々に死亡。飛行機も行方を絶ってしまう。一方、豪華客船で強盗殺人を犯したグループがヘリで逃走中に嵐に遭い、絶海の孤島に軟着陸。するとそこに現れたのはロビタリアン! しかしロボットは逃亡犯からヘリを奪うと何処かへと消えてしまった。その頃、国防総省からロボットの回収を命じられた特殊チームが島に到着。映画の撮影で来たと偽った逃亡犯たちと合流するが、異常な速度で人工知能が進化していくロビタリアンの前に、一人また一人と殺されていって…。

ロビタリアンは平べったいメタリックボディにタコの触手みたいな四本脚がウネウネと動くという、往年のSF映画に出てきそうなノスタルジックなデザイン。動き自体もジョージ・パルハリーハウゼンかといった感じだし*1、動く時は“ウィ〜ン、ウィ〜ン”と音がする! 正直言って大好きです、このセンス。島から脱出する為にヘリを一生懸命修理する姿もカワイイなぁ(ポッ。

当然SF映画の古典が好きそうな人を狙ってやってる訳ですが、これは脇役のキャスティングを見ても明らか。だって、ジョージ・タケイにマイケル・ドーン、ロバート・ピカードの新旧「スター・トレック」組に、アレクサンドラ・ポール(「クリスティーン」!)、ティム・トマーソン(「トランサーズ 未来警察2300」! 「ネメシス」!)という、これ一体どこのSF大会? って面子なんだもの。ひょっとしたら自分が気付かなかっただけで、まだ凄い人が出てるかも知れません。しかも彼らを呼んだ事で芝居が締まって、作品全体の説得力を増す効果も。

そして、この往年のSF映画テイストはラストでも…。

【以下、ネタバレ】


ロビタリアンを倒すのは落雷! そして何とか生き延びた女科学者が最後の一言‘人類はまた過ちを繰り返すかも知れない…’だって! どうせここまでやるんなら最後はデカデカと'THE END'の文字で閉めて欲しかったです。

ショック・ウェーブ [DVD]

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*1:勿論CGですけどね。