人造昆虫カブトボーグVxV#12

 今回は「カウボーイビバップ」のEDを彷彿させるモノクロームの渋いアバンタイトルからスタート! 一輪の真っ赤なバラだけがカラーというオサレさ加減(w。所変わって、いつものロイドさんの店。‘ロイドさ〜ん、郵便で〜す!’ 届いた一通のエアメールを読むや否や、リュウセイたちに店番を頼み、突然出て行くロイドさん。マダムジェニファーの店で彼を待っていたのはイイ女、シェリル!(声/岡村明美) ‘あの人がビッグアップルのトップに立ったわ。お願い、あの人を止めて!’ シェリルの必死の頼みも‘私は過去ォを捨てたのでェす’と拒絶するロイドさん(外人相手にもヘンな日本語)。その頃、駅には謎の男たちが! 部下たちにシェリル、そしてロイドさんの行方を探す様に命じるヒゲの男(声/高塚正也)。‘あの時つかなかった決着をつけようぜ、バディ!’ 店に帰ってきたロイドさんの様子がおかしい事にリュウセイが気付く! その時‘ロイドさ〜ん、電報で〜す!’ 電報はヒゲの男、ロバートからの果たし状だった! 相談の乗ろうとする勝治やケン。だがリュウセイは‘避けて通れない道なら己の力で乗り切るしかないッ! それが男ってモンだろッ!’ リュウセイの熱い言葉にロイドさんは決心! ‘今私は封印を解きまァす。七年間の時が今、再び動き出すのでェす’ 隠していた愛機を取り出し、対決の場所へ脱兎の如く駆け出すロイドさん! 向かったのは港の倉庫! そこには捕らえられたシェリルもいた!
ここでOP曲『ビートルパワー!』のCMキター! 2007年1月17日発売!!
‘知らなかったぜ、お前は俺の妹だけじゃなくシェリルにまでツバつけてたなんてな' 悪ぶるロバートに‘まだ判らないのでェすか! シェリルは、シェリルはずゥっと…’‘おぉっとロイド! 判っているだろ、俺たちのルールは今も昔も変わらない’‘力ァこそが全てッ、何か言いたきゃボーグで語れッ!’ おもむろに小脇からボーグを取り出す両雄! ‘チャージ3回! ブルックリンエントリー! ノーオプションバトル!’‘チャージ3回! ブルックリンエントリー! ノーオプションバトル!’ コインが落ちるのを合図にチャージイン! ‘昔のお前は猛々しく野心に満ちていた…’ ここで回想に突入! かつてブルックリンでボーグバトルのコンビを組んでいたロイドさんとロバート。生きる為には何でも(パン泥棒)やった二人に取ってボーグバトルは唯一の希望だった。二人、そしてロバートの妹でロイドさんの恋人だったキャッシー(声/中川里江)、そしてシェリルは、いつかこの吹き溜まりで掃き溜め(酷い言われ様)なブルックリンを抜け出そうと夢見ていたのだ。だが、ある日ロバートが直接対決での八百長を持ち掛けた事から全てが壊れてしまった! ‘見損なったぞ!’ 昔は普通に喋ってたロイドさん(w。言い争う二人にシェリルが割って入る! ‘それは誤解よ…’ 実はロバートはギャングにキャッシーを拉致され、八百長を強要されていたのだった! ロイドさんには汚れて欲しくなかったロバートは、自分が悪に染まったフリをしていたのだった! ‘行けぇ! ブルックリン・ボトム・デザイヤー!’‘ダメだよ、腐ったおめえにゃあ、俺は一生越えられねぇッ! 行けぇ! シーザー・カエサル・エンペラー!’←これ昔のロイドさんのセリフです。何も知らないロイドさんはロバートに必殺技センチメンタルアウトローブルースを繰り出す! だが、二人の間にキャッシーが! シーザー・カエサル・エンペラーから放たれた光の矢がキャッシーの胸に突き刺さった! そしてロイドさんは街を去り、ボーグバトルからも引退したのだった。ロバートは妹の仇を討つ為にやって来たのだ! 必殺技ミッドナイトテンダーヒットマン(サングラスの奥から頬をつたう一筋の涙が…)! だが、あの時と同じ様に二人の間にシェリルが! 悲劇、再び!? その時! ‘レッドアウトゴールデンマキシマムバーニング!’ リュウセイ参上! 間一髪セーフ。‘話はすっかり聞かせて貰ったぜ、ロイドさん! だからこそ言おう! 戦え、ロイドさん! 過去もしがらみも関係ねぇ! 戦うんだ、今この瞬間の為に! その先に必ず明日はある!’ リュウセイの説教にロイドさんの目つきが変わったぁ! 両手ブラ〜リのノーガード戦法状態で不気味に笑い出すと‘ナマ言ってくれるぜ、全くよぉ’ 何時もと喋り方が違う! 眼鏡を外すと何故か顎に無精ヒゲが(w。真ロイドさんとロバートが再びバトル開始! 真ロイドさんに煽られ、ロバートが必殺技ミッドナイトテンダーヒットマンズ(今度は六人! 勿論皆泣いている!)発動! 対して真ロイドさんは‘奏でるぜ、俺の魂のブルースを! センチメンタルアウトローブルース!’ 壮絶な激突! 光輝く両機! ‘これがボーグバトル…これが魂の戦い…’ 真ロイドさん、完勝! 親指ビシィッ! ばったりと倒れるロバート。シェリルがロバートを愛している事を暗に教え、‘あばよ、達者でな!’と倉庫を去って行く真ロイドさん! 翌朝、店には何時ものヘンな日本語のロイドさんが。リュウセイがニヤリと笑ってEND。
ロイドさんの異常な豹変ぶり以外は、全編シリアスムードな異色作? 全てを悟り切った様なリュウセイもカッコエエのぉ(w。脚本/大和屋暁