ロスト・アイランド

ロスト・アイランド [DVD]

ロスト・アイランド [DVD]

原題は'Pirateninsel - Die Familie über Bord'。パッケージのロゴや色使いが「LOST」を丸パクリ、しかも'LOST'の下にソフトバンクの※印並みに小さく'ISLAND'と書かれてある便乗商品です。そして中身の方はと言うと…。

ブレーメンに住むクリスチャンは、家族に内緒でカリブ海へのバカンス旅行を計画。これは妻ビリーの連れ子も含めて、真の家族になろうという目論みもあった。しかし目的地に着くと、予約していた豪華ヨットが使えず、代わりにお調子者の船長フリンのおんぼろヨットをあてがわれてしまう。更にいざ航海へ出発すると、前夜フリンをいかさまポーカーでハメた謎の集団が借金の形だとばかりにヨットを奪ってしまう! 救命ボートに乗せられた海の真っ只中に放り出されたクリスチャン一家。何とか陸地に漂着したものの、そこは誰も住む人のいない絶海の無人島だった!

えーっと。正直に言うと「LOST」みたいなサスペンス色は皆無。現代版『スイスのロビンソン』と言った方が正しいファミリー向けのコミカルアドベンチャーでした。

但し、島にはセスナ機が墜落してたり、無線機を直して救援を呼んだりと、「LOST」に似た部分はあるんですけどね。と言ってもそれは‘無人島’モノ全体の定番だからなぁ。

家族が漂着してからしばらくすると、フリン船長も漂着。そして頭でっかちで自分だけで何とかしようとするクリスチャンよりも、気さくで行動力もあるフリンの方に、子供たちはおろか奥さんまでなびいてしまう! しかし下の男の子(定番ですが機械に強く、大人たちより余程賢い!)が毒ヘビに咬まれたのをきっかけに、クリスチャンとフリン、そして家族の関係も修復というベタ中のベタな流れに。当然、島の裏側にはヨットを奪った奴らが!?というのもベタですなぁ。

そんな感じで最初から最後までよくある展開に終始する作品でしたが、水着姿で健康的なお色気を振りまく奥さん*1娘さんが中々素敵だった事もあって、そこそこは楽しめました。でも多少なりとも「LOST」みたいな雰囲気を期待してレンタルしたお客さんは怒り出すかも知れませんけどね。

*1:エクスポージャー」という以前アルバトロスがリリースしたパニックものに主演していたAnn-Kathrin Kramer