人造昆虫カブトボーグVxV#10

ガルフストリーム笹本と再戦中のリュウセイ。そこに突然割って入って来た白いカブトボーグ! ‘行け! バイスツェッペリン・ケーファー!*1’ 颯爽と現われたのはヨーロッパボーグチャンピオン(胸に輝く黄金のEUの文字w)のバイス・バロン(声/中村太亮)だった! 何故かリュウセイの事を知っている様子のバロン。‘誰なんだ、あんたは?!’‘帰って来た…お前を倒しに…’‘俺を倒す? 何故だ?!’‘理由? それはお前が、今ここに存在しているという事だ!’ 高笑いしながら飛行船シュバイツァー号に乗って去って行くバロン。早速、笹本はビッグバンに報告。だがビッグバンはバイス・バロンの事を既に知っていた! 一方リュウセイたちは、ロイドさんも詳しくは知らないバロンの情報を求めてマダム・ジェニファーの店へ。バロンは実は日本人。10年前、父からボーグバトラーとしての猛特訓(養成ギプス! タイヤ引き! 滝!)を受けていたバロンは、ある日“いえでします さがさないでね”の書置きを残してドイツに渡ったのだった。その時、実に四歳! そしてジェニファーの口から更なる衝撃の事実が! ‘バイス・バロンこそ天野河ギンガ、リュウセイ、あんたの兄貴だよ!’ な…なんだってー!!ΩΩΩ しかし、何故父は兄の事を教えてくれなかったのか? ‘それは最強の為…’ 何と背後にビッグバンが! ‘最強のボーグバトラーを育てる為に父は兄弟を決別させた。兄弟で助け合うなどどいう甘い逃げ道を断つ為になッ!’‘何ぃッ!’‘だからこそ言おう! 天野河リュウセイ、お前は全力を尽くし、兄を、天野河ギンガを倒すのだッ!’‘兄貴を?!’‘何故なら最強のボーグバトラーとは、たった一人、唯一無二の存在だからだぁッ!’ カミナリビカーン! も一つおまけにビカーン!! 一方、シュバイツァー号では、謎の女エリーナ(声/細野佑美子)が兄弟で戦うのはイクナイとバロンを説得。リュウセイたちがロイドさんの店に戻ると、バロンからのメッセージが入ったディスクが。再生するとそこにはエリーナの姿。‘私はバイス・バロンのマドンナ、エリーナです’ 自分で言うな! ここでも戦うのを止めてくれと訴えるエリーナ。だが映像は途中で切れ、バロンが登場! 録画映像と普通に会話が成立するリュウセイ、流石です(w。‘お前も俺も史上最強のボーグバトラー、ビッグバンこと天野河大輝の息子! この運命の星の下に生まれた以上、二人のこの戦いは避けて通れぬ試練なのだぁ!’ またまたカミナリビガーン!

決戦の場、シュバイツァー号に乗り込んだリュウセイたち一行。リュウセイをビッグバンの手下と勘違いしているバロン。ヨーロッパリーグから打倒ビッグバンを命じられ、その手始めにリュウセイに戦いを挑んだのだ! リュウセイの言葉に耳を貸さず、バトル開始! ‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’ いきなりのドリフトからバイスツェッペリンのドテっ腹を急襲するトムキャット・レッド・ビートル! だが相手は無傷! ‘バイス・バロンのマシンは化け物か!’ トムキャット、絶体絶命! ‘残念だよ、リュウセイ…。やはりお前はこの日本でぬくぬくと育ったらしいな…’ ヨーロッパチャンプまで登りつめた苦難の日々を語り始めるバロン。四歳でドイツに渡った彼は、空腹を満たす為に大道芸人、靴磨き、果ては花売り娘にまで身を窶したが芽が出ず、賞金目当てで参戦したボーグバトルで連戦連勝! ‘生温いボーグバトルしか経験した事のないお前に、冥府魔道を生き抜いたこの俺を倒す事は出来ないッ!’‘兄貴…、俺を憎むなら憎めば良い。だけどカブトボーグを憎むのは止めてくれ…。カブトボーグには何の罪も無いじゃないか!’‘憎む?! フッ…、そうかもしれんな。いや、そうに違いない。だからこそ言おう! 俺は親父を憎む! 親父に教えられたボーグバトルを憎む! そして! カブトボーグを愛する貴様を憎む!’ 遂に止めを刺そうとするバロン! 負けじと反撃するリュウセイ! ぶつかり合う炎! ‘ウォォォォーッ!’×2!! だが、そこに突然ガルフストリーム笹本が! ‘リュウセイ、謀ったな!’ しかしリュウセイも攻撃する笹本たちを見て、真実に気付いたバロン。笹本たちを一蹴! ‘どうやら俺は少し勘違いをしていたらしい。だが勝負は勝負だ! 行くぞリュウセイ!’‘望む所だ! バイス・バロン!’ 再びぶつかり合う両雄だったが、今度はトムキャットが押してる!? 実は笹本の不意打ちでバイスツェッペリンのボディは傷ついていたのだぁ! 押し込まれるバイスツェッペリンに激を飛ばすバロン。‘止めてくれ…、止めてくれよ、兄貴…。確かにカブトボーグは兄貴を辛い運命に追い込んだかも知れない…。でも、兄貴がどんなにカブトボーグを憎んでも、どんなに嫌っても、バイスツェッペリン・ケーファーは文句一つ言わずに戦ってくれてるじゃないか!’ リュウセイ、涙の訴え! バロンの脳裏に走馬灯の様に甦るバイスツェッペリン・ケーファーと過した苦難の日々。バロンの目に涙が光った瞬間、何とバイスツェッペリン・ケーファーの瞳(?)も輝き、復活! ‘凄いぜ、兄貴! バイスツェッペリン! だが、いや、だからこそ! 負ける訳にはいかない!’ 般若みたいな顔で泣き笑いしながらリュウセイも吠える! ‘行けェ! トムキャット・レッド・ビートル!’ 後はバカ兄弟が号泣しながらバトル! 勝治、ケン、ロイドさんも貰い泣きしながら応援(w。すると両マシンの動きが止まった! ‘引き分けだ…’ 弟に勝ちを譲り、ヨーロッパに帰っていくバロン。夕陽の向こうに去って行くシュバイツァー号を、ビルの屋上から見送るのは号泣しているビッグバン! 星一徹リスペクトな勝利のVサイン、ビシィっ!! ‘天野河ギンガ! いや、バイス・バロン! 逆境を跳ね除け、よくぞ成長した! これを人は“可愛い子には旅をさせよ”と言う! ギンガ! 私はお前を何よりも誇りに思うぞ! ギンガァァァーッッッ!!!’

ビッグバンの自作自演の巻でした(w。それとバロン、バイスツェッペリン・ケーファー言い過ぎ(ww。脚本/隅沢克之

*1:今回の技名は全てドイツ語でよく判らんので割愛します