PURE ピュア
原題も'Pure'。キーラ・ナイトレイ出演のイギリス映画です。主演は「オリバー・ツイスト」でアートフル・ドジャー役だったハリー・エデン君。監督は「グッバイ・モロッコ」のギリーズ・マッキノン。
10歳になったばかりの小学生ポール。ポールはただの薬だと思っていたが、母親のメル(モリー・パーカー)は重度のヘロイン中毒だった。しかし、母の友人の売春婦がオーバードーズで死んだ事から事態は一変、ポールもドラッグの恐ろしい現実を知る事となる。メルも一旦はドラッグを止めようとするのだが、売人のレニー(デビッド・ウェンハム)の甘い誘いであっさり断念する始末。傷ついたポールは、マドンナ的存在の食堂のウェイトレス、ルイーズ(ナイトレイ)の下に逃げ込んだものの、彼女もまたレニーからドラッグを買っていて…。
ルイーズは幼い頃母に捨てられ、自分も若くして出産したものの子供と引き離されてしまったという不遇な女性。そんな彼女と、どうしようもない母を持った少年が、親子とも恋人とも違う擬似家族を作る話かなぁ?と、途中までは思ってました。ところがどっこい、救いの女神かに思えたルイーズもまた母に劣らないアバズレで…。
とにかく主人公の周りの大人がロクな奴らじゃない! いくらラリってる最中とは言え、実の母親からあんなに罵倒されては…。それでもママの気持ちが知りたいと、ドラッグを試してみるポール君が健気と言うか、哀れと言うか。
そんなハードな話ですが、キャストもスタッフも地味ながら充実してるんで、最後まで飽きずに見られました。
と言うか、メーカーには悪いけど、もっと大きな所が買ってたら日本でも劇場公開出来たんじゃないの? だって現状、セルDVDのリリース予定も無いのは、作品の出来やキャストからして考えられない!
ちなみに主人公はウエストハムの熱狂的ファンという設定(誕生日のプレゼントは公式ジャージ!)です。
【以下、ネタバレ】
ラストは、ドラッグ中毒を克服した母親と幼い弟と三人でアップトン・パークに観戦に行くシーン。ちなみに対戦相手はローヴァーズでした。
- 出版社/メーカー: トランスフォーマー
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: DVD
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