RV

原題も'RV'。すっかり落ち目のロビン・ウィリアムス主演作とは言え、バリー・ソネンフェルド監督作で全米初登場第1位のコメディが日本未公開のままビデオスルーとは…。ちなみにヴィンセント・ミネリの1954年作'The Long, Long Trailer'という未公開映画のリメイクらしいです。

家族を養う為に仕事に精を出してきたボブだったが、気がつけば家庭の絆は崩壊寸前。関係の修復を図ろうとハワイ旅行を計画するが、何と社長からコロラドでの会議に参加するよう命令が下る。一計を案じたボブは巨大キャンピングカーをレンタル、出張と家族旅行を兼ねてコロラドへ向けて出発したのだが…?!

後は極々定番の展開が続きます。キャンピングカーがポンコツなのに始まって、旅行はトラブル続き。中でも超おせっかいなヒッピー風一家*1にまとわり着かれて…という感じ。そんな珍道中を繰り広げる内に家族の絆も深まって…と思ったら、出張を兼ねてるのがバレてご破算寸前?!という展開もありきたりですなぁ。

まぁ、その辺はベタはベタなりに面白ければ良いんだけど、何かウィリアムズを始めとする主人公一家のテンションが全体に低くて…。せっかく前半から下ネタもガンガンやるのに、余りギャー!とかワー!とかいう感じにならない。だから笑いが続かないし、大きな笑いに繋がっていかないんですよ。

大体この一家、確かにコミュニケーションは不足気味だけど、娘(アイドル歌手のJoJo)も息子も別にグレてる訳じゃないし、奥さんも浮気してる訳じゃなし、大して問題抱えてる様に見えないんだよなぁ。割りと始めの内から打ち解けちゃうしね。

落ちも実に平凡で、これなら日本未公開も当然かなぁと思いました。凄くつまらないって訳じゃないんで、ひまつぶし程度にはなるかな。

*1:パートリッジファミリーみたく、やたらと歌い捲くる! 家長役はジェフ・ダニエルズ、奥さん役はミュージカル女優のクリスティン・チェノウェス、長女役は監督の娘