妖怪人間ベム#26@アニマックス

 妖怪人間死亡のニュースが流れるが、キラちゃん、空、美月君、三上の息子が集合して屋敷跡を再捜索。すると彼らが地下水路から逃げた事に気付く。だがその様子を田無が監視していた! キラちゃんからのロウソクメッセージで呼び出されたベロを警察が包囲! 更に下水道にガソリンを流し込み、それに火をつけた! 堪らず逃げ出した三人をガスタンクに追い詰めると、田無はタンクごと爆発せよと命令! しかしキラちゃん等子供たち(これまで登場した面々、誰こいつ?という顔も)が人間の盾になった! キラちゃんの必死の訴えにキラママもあっさり改心(簡単だな、おい)。業を煮やした田無は、遂にバレバレの正体ダーナオシーに自ら変身(てっきり三上刑事の放ったメダリエでバレたぁって展開と予想してたのに)。ベム、ベラ、ベロとのラストバトル開始! 戦い終わって妖怪人間の姿は消え、いつか彼らは帰ってくるENDで終了〜。
見終わっての感想。リメイクすると聞いた時は、オールドファンを意識してよりホラー要素を強調したものになるんだろう*1と予想してたんですが、実質ベロを主役に据えての「ゲゲゲの鬼太郎」タイプの男の子向けバトルアニメ風にしたのは意外でした。
でもこのアプローチは悪くなかった。多分ホラーものにしたら全26話持たなかった気がします。それにこの手のバトルアニメって、自分も含めた年季の入ったアニメファンにしてみれば昨今の萌えアニメより余程安心して見られるんですよね。「デジモン」シリーズは別格として、「マシンロボレスキュー」や「レジェンズ」等、個人的に傑作と思えるものも多々あるし、だから自分も最後まで見られた訳だし。
但し、そのアプローチが中途半端過ぎて…。大体、毎回登場する西洋妖怪のデザインが子供に見せるにはグロいというか狂ってるというか。最終回にしてもあの作画じゃねぇ。構成の武上純希も相変わらずの適当かつやっつけ的仕事振りで、‘これ出しとけば盛り上がるだろ’とばかりにエピソードを安易に羅列。26話もあるんだから、ちゃんと伏線とか考えとけばいいのに。特にキラママ辺りの処遇! ‘ベタな展開だけど、思わす涙’という、この手のアニメの最終回の定番にすらなってない。ゲストライターの山田隆司がメインだったらと思わずにはいられませんでした。

*1:ドロロンえん魔くん」→「鬼公子炎魔」がまさにそうでした