ミラーマスク

原題は'MirrorMask'。ジム・ヘンソンプロダクションによるファンタジー映画です。

絵を描く事が大好きな少女ヘレナのパパはサーカス団の団長。そしてママは一座のスターだったが、公演中に病に倒れてしまう。興行が組めなくなり、一座は解散の危機。そして母は生死を賭けた手術に臨む事に。心を痛めるヘレナは絵を描く事で紛らわすのだが、ふと気付くと奇妙な世界に入り込んでいた! 光と闇の二つの国に分かれたその世界で、眠り続ける光の女王様(ママにそっくり)を助ける為に‘ミラーマスク’というアイテムを探す事になったヘレナは…?!

冒頭の幻想的なサーカスに始まって、異世界の映像がとんでもない事になってる作品!

光の国といっても常に黄昏時みたいというか銅版画みたいな色調。そこに暮らす住民たちのデザインもかなり狂ってる! しかも作ってるのがジム・ヘンソンの遺伝子を受け継ぐ人たちだから、完成度もトンデモない事に。

近い所を挙げれば「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「ロスト・チルドレン」みたいな完全ダーク系。この辺が好きな人は必見の作品と言えるでしょう。そうそう音楽の趣味もかなり良い事を付け加えときます。

但し、余りに密度が濃過ぎて終盤になると見てる方が疲れてしまうのが難点か(w。

それと異世界に迷い込むにしては、ヒロインを演じるステファニー・レオニダスって女優さんはちょっと老けてる気が(実際少女って年じゃないし)。でも闇の国の王女との二役なんですが、そっちはかなり似合ってました。