GEAR ギア

GEAR [DVD]
11/2リリース ニューセレクト

原題は'The Prodigy'。まだまだ続く「ソウ」風のパッケージデザイン(いい加減やめない?)が施されたサスペンスアクションです。

一触即発の雰囲気の麻薬の取引現場にいきなり乱入した巨漢の覆面男。それをきっかけに銃撃戦が始まり、その場にいたほとんどの人間が死んでしまった。それから一ヵ月後、唯一生き残ったコールマンは、組織のボスの甥を誘拐したクロード・レインズという男を探し出せとの指示を受ける。調べる内にレインズこそあの覆面男の正体だと気付いたコールマンだったが、狡猾なレインズによって周囲の人間が次々に消されてしまう。そして遂にはコールマンの恋人までも…。

クロード・レインズという名前でピンと来た人はどれくらいいるかな? 劇中で明かされますが、これはジェームズ・ホエールの「透明人間」の主演男優の名前。これを持ってくる事からも判る通り、低予算の未公開映画にしては中々良く出来た作品でした。何よりスリラーとしての雰囲気作りが上手いんですよね。序盤の大銃撃戦も迫力あるし、犯人探しが始まるとずっと緊張感が保たれてる。米製のB級未公開映画としては今年屈指じゃないかな。

俳優も全員無名ながら好演してます。何故こいつがこんな役を?と違和感を感じる配役も皆無でした。

で、この手のお決まりの‘驚愕のエンディング’の方は、まぁこんなもんレベル。ここが凄ければハリウッドがほっとかないんでしょうが、流石にそこまでは到達してませんでした。

本当に毎月の様にリリースされてる「ソウ」風パッケージのB級映画の中では拾い物の一本だと思いますよ。

GEAR [DVD]

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