鬼魄 二代目山口登
- 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: DVD
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大正十四年、春。23歳の若さで山春組の二代目に就いた山口登。実父である先代・山口春吉(山田吾一)の兄弟分でもある高知の大侠客、鬼龍院良之助*1(伊吹吾朗)の後ろ盾と、子分らに慕われる自身の度量の広さ。更に女房(渡辺典子)を質に入れても工面して作った金を政治献金に使い、時の内閣総理大臣・山中義一*2(堀田真三)にも接見するなど、次第に勢力を拡大していく。これを苦々しく思っていたのは老舗やくざの大川組(組長/睦五朗、幹部/小沢和義)。そして昭和六年、神戸の新市場開設が近づくに連れ、両者の攻防は激化の一途を辿り…。
中々面白い。少し抜けてるくらいにどっしりと構える二代目は、モデル自体がそうだったのか、赤井が演じてるからそうなったのか。でも、そのお陰で結構魅力的に見えます。ただ、23歳にしては文字通りの太っ腹…。
それから偉く妹との関係が深そうなのも実像通りなのかな? 渡辺典子が演じてる割りには奥方の出番は少なめ。組の危機にものんびりしている二代目に、孫子の兵法を説いたりする辺りはこっちが真ヒロインといった趣き。演じてるのは牛尾田恭代。
その他の出演者は母親役に夏樹陽子、懐刀的子分に永澤俊矢と冨家規政。雛形あきこも友情出演。
不満な点を挙げると、監督が高瀬将嗣にしてはアクションがほとんど無い事。これは抗争が激化しそうな後編に期待したい。
それにしても偉く中途半端な所で後編へ続く…になったなぁ。山口登と言えば、大映の永田雅一との繋がりは欠かせないと思うんだけど、こちらも後編で描かれるのでしょうか。