GOAL! STEP1 イングランド・プレミアリーグの誓い

 ちょっと馬鹿にしてたんだけど、結構面白かった!
正直サッカーと映画って食い合わせが非常に悪い。こちらは映画との相性が良いアメフトやバスケと違って、頻繁にしかも人為的にゲームを止められないスポーツというのが一番の理由。そしてサッカーのクライマックスって、何時来るのか誰も予想出来ないじゃないですか。一本のゴール、一本のパス、一つのトラップ。一瞬の内に興奮の沸点に到達してしまうのが面白い訳で。
そういった意味で試合の盛り上がりを軸にするんじゃなく、選手の成り上がりのドラマがほとんどという構成にしたのは正解でしょう。まぁそのドラマはベタ中のベタですが、スポーツものならそれも良しだと思います。
監督のダニー・キャノンは、最近では「CSI」シリーズのプロデューサーとしての印象が強いんですが、流石に良い絵を撮るなぁと。乾燥し、砂ぼこりが舞いそうなLA。一転して土砂降り、泥んこピッチのニューカッスル。一方は赤、一方は青。これもベタですが、外してる訳ではないんでOK! 特にニューカッスルの街の描き方は、サッカーファンならニヤリ、余り詳しくない人には判り易くサッカー文化を伝える、バランスの取れた好演出が多かったじゃないかな。この辺もイギリス出身で現在アメリカで活躍しているキャノンの良い所が出たのでは。
それとオアシスの曲がやたらと流れるけど、彼らって筋金入りのマンチェスター・シティファンですよね? それで対戦相手には出てこなかったのかな。
しかし、ソフト化される際に付く副題は、一体誰が考えたの?
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