ドリフト

 「頭文字D」同様の‘峠’系カーバトルアクション。Vシネマかと思ったら劇場公開作なのね。作りはVシネマレベルだけど。
主人公はかつて走り屋の煽りを受けての自動車事故で妻子を亡くした世界ランクのボクサー。最愛の人と自身のボクサー生命を奪った車を探す為に、自ら走り屋になってバトルするって話です。感想ですが、その因縁話の描き方が薄味過ぎて、こりゃあ車に興味が無いと詰まらないだろうなぁという感じ。もっとも車に興味があれば面白いのかどうかは、自分も興味が無いので判りません。
で、車に興味が無い自分なので、女優というか登場するグラビア系アイドルの話を。まずヒロイン格で主人公のメカニックを担当する小松彩夏。あの細い腕っぷしを見るにつけ、全くのミスキャスト。どうせなら鼻の頭にオイルを付けてニコッ!みたいなベタベタなシーンくらい作って欲しかった所(この作品、全体的に笑いが無さ過ぎ)。演技も「セーラームーン」の頃から大して進歩してねぇ。顔は抜群に可愛いんだから、普通のギャラリー役だったら余程良かったのに。どこぞの峠の女帝として登場する長澤奈央はまぁ合ってるかな。主人公の亡き妻役の小阪由佳は回想シーンで登場。これは意外(?)にも若妻役が似合ってました。新境地開拓? 但し揃いも揃って露出度皆無なのは如何なものか。
取り敢えず車かキャストに興味が無いなら見なくて良い凡作。「頭文字D」の実写版を日本で作らなくて良かったと再認識させてくれる価値しかありません。でも出るんだろうなぁ。貸す側としてもそれを見込んでいるんだけど。
それにしても何故‘峠’系にしたんだろ? 何やっても「頭文字D」には敵わないの判ってるだろうに。どうせなら和製「ワイルド・スピード」的な‘スポコン’系で作れば良かったのになぁ。でも、それだと製作費が余計にかかるんでしょうね。