東支那海の女傑@チャンネルNECO

 終戦間もない中国アモイで海軍大尉横山(天知茂)は大量のダイヤを日本に持ち帰れとの密命を帯びる。しかし街ではテロが横行し、海には海賊が跋扈。横山は逆手を取って、その海賊に取り入って大陸からの脱出を図る事に。そして駆逐艦献上をエサに交渉の場にやって来た海賊の長は、かつて横山が憲兵から救ったナイトクラブの美女・李花(高倉みゆき)だった!
海賊は中国というよりカリブ海のそれ風ですが、異国情緒は中々。中国人同士の会話を全て中国語でやってるのも結構凄い(娯楽映画なんだから日本語でやっても構わないと思うけど)。クライマックスのライバル海賊との決戦も迫力ありますが、何で海賊なのに陸上戦? まぁ見られる要素は思ったよりもあったけど、全てをぶち壊してるのが主役の高倉みゆきの硬質な演技。大蔵貢の愛人として有名な彼女ですが、どの映画を見ても役者としては大根。ルックスも新東宝女優陣の中では低いと思うんだけどなぁ。天知茂も余り見せ場は無かった。ラストは駆逐艦艦長の方がカッコイイくらいで。