ハッピー・エンディング

原題は'Happy Endings'。「熟れた果実」「偶然の恋人」のドン・ルース監督・脚本による群像ラブコメディです。

20年前、義弟チャーリー(スティーヴ・クーガン)との子供を中絶する為に家を出たメイミー(リサ・クドロー)。そんなメイミーの下に、彼女の息子の知り合いだという青年がやって来る。メイミーは中絶せずに出産、息子を里子に出していたのだ。青年は息子の名前を教えて欲しければドキュメンタリー映画を撮らせろと要求する。一方その頃チャーリーは姉を妊娠させた事を機にゲイになっていた…。

メイミーとチャーリー、更にチャーリーに憧れるゲイの少年を軸にした男女10人による三つの物語が同時進行で描かれていきます。タイトルの意味はメイミーが知り合ったメキシコ人マッサージ師が女性をイカせる秘技の名前。勿論、登場人物それぞれが迎える‘それなりに’幸せな結末と引っ掛けてる訳です。

ビッグスターは出ていませんが、皆良い味を出してる役者ばかりで中々見応えあり。中でも、ゲイの少年とその父親(トム・アーノルド)を惑わす女を演じるマギー・ギレンホールは、顔は微妙なのに何故か男を引き付けるものが。劇中で歌う“オネスティ”“素顔のままで”も意外に聞ける。

また、チャーリーの友人のレズカップル役でローラ・ダーンと「24」の‘ニーナ’ことサラ・クラークが出演しています。

何故かEDはアストラッド・ジルベルトの日本語詩版“マシュ・ケ・ナダ”。「偶然の恋人」でちょっとミソをつけたドン・ルースですが、今後ともちょっとだけ注目して見ていきたいと思いました。

偶然の恋人 [DVD]

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ゴールデン・ジャパニーズ・アルバム

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